自生ササユリ球根の発育とりん片培養による子球形成との関係
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概要
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本実験は, 自生ササユリ球根のりん片の季節的消長を明らかにし, 球根の採取時期やりん片の盤茎上の着生位置の違いと培養りん片上の子球の形成やその発育との関係など明らかにする目的で行った.<BR>1.球根からりん片を分離した結果, 盤茎上に過年度の茎の残部や痕跡が存在し, それらを目印にしてりん片の形成年度を判別することができた.<BR>2.球根の内部に約7枚を有する新球が6月下旬形成された. 7月採取の球根のりん片では, 茎の伸長や開花•結実および新球形成などにより, 外部りん片中の貯蔵養分が利用され, その約半数が消費していた.<BR>3.球根を3月 (出芽前), 7月 (開花終了後) および10月 (地上部枯死後) に採取したところ, 培養りん片上の子球形成率は3月採取の球根が最も高かった.<BR>4.3月採取球根の盤茎上のりん片着生位置 (齢)と培養りん片上の子球形成数やその発育との関係をみると, りん片の着生位置が下位から上位へ移るに従って子球形成数は減少し, かつ子球は小型になった.
- 園芸学会の論文
- 1995-12-15
著者
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