根菜類の鬆入現象に關する研究 (第1報) : 莱〓の發育と鬆の發現との關係
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概要
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1. 箱播の廿日大根を材料とし, 肥料, 地上部の處理, 日照量及土壤濕度を變化せしめ,その發育經過と鬆の發現との關係を豫備試驗として調査した。2. T/R及根形指數は播種後約8週間目に大體一定の價を示す樣になり, 此の時期から鬆の發現がみられた。3. 鬆の發現と根重との間には關係が認められなかつた。但し急激に肥大した區に於て結局の鬆の程度は大となつた。4. 根身内の可溶性固形物は鬆入となると稍ゝ減少し, その比重は明瞭に減少した。5. 養分の移行貯藏の困難なる如き區は早くより鬆入多く, 抽苔に依つてその消費盛な區も結局に於て鬆の程度が大となつた。6. 鬆は一種の過熟現象とみなすことが出來る。