Queyrat紅色肥厚症の1例
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概要
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62歳, 男性。包茎あり。平成17年4月頃, 亀頭部に点状皮疹を認めるようになった。徐々に増大してきたため某皮膚科受診。扁平苔癬が疑われステロイド外用を行っていたが, その後も皮疹は消褪しなかった。11月25日皮膚生検施行, erythroplasia of Queyrat (EQ) と診断され12月6日当科紹介受診となった。初診時現症では亀頭部を中心に粟粒大から小豆大, 軽い浸潤を触れる紅斑局面を散在性に認めた。平成18年1月11日, 腫瘍辺縁から10mm離し, 全亀頭粘膜切除, 余剰陰茎包皮を用い全層植皮とした。EQは粘膜に生じたBowen病と理解されているが, Bowen病との異同については未だ見解の統一をみていない。病因として包茎者に多いことから局所の慢性刺激や, またHPVとの関連も報告されている。治療は抗癌剤外用や冷凍凝固療法など保存的治療の報告もあるが再発が少なくないため, 外科的切除が確実とされる。
著者
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