猪苗代盆地南部より産出した埋没林の放射性炭素年代と古環境
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概要
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1984年から猪苗代盆地南部の郡山市湖南町月形地区でほ場整備事業が開始された際, 多数の樹根が掘り起こされた。樹根の埋積状態や産出状態からこれらの樹根はかつて当地域において繁茂していたと推定され, その樹種はサワラ (Chamaecyparis pisifera) であることが明らかとなった。またその樹根を試料として放射性炭素年代測定を行なった結果, 1,800y BP〜1,900y BPにかけてサワラは生命を断ったことが判明した。これらの樹根が掘り起こされた地点の高度と周辺の地形から判断して, 1,900y BP頃の猪苗代湖の水位は現在より約2mほど低くおよそ512m位であったと推定される。
- 東北地理学会の論文
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