骨髄多能性幹細胞と再生医療
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概要
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成体骨髄に多能性幹細胞が存在することが報告され,Multipotent adult progenitor cell(MAPC)と名付けられている.マウスのMAPCは胚盤胞に注入すると三胚葉にわたるほとんどすべての組織細胞に分化し,また経静脈投与すると造血系,肝,肺,腸管など生着した臓器環境に応じて分化した.さらに特筆すべきはES細胞に見られるような腫瘍化がMAPCでは認められないこと,またES細胞は経静脈的投与しても生着しないがMAPCでは生着し骨髄で自己複製しつつ生着環境に応じて分化することである.これらは倫理的問題を抱えるES細胞に代わって再生医療への応用に期待を抱かせるMAPCの特質である.
- 2003-12-05
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