アポ蛋白 AI 酵素免疫測定法の確立と胆汁中アポ蛋白 AI 動態研究への応用
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概要
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胆汁中微量アポ蛋白 AI を測定するためのサンドイッチ型酵素免疫測定法(ELISA)を確立し,それを用いて経皮経肝胆道ドレナージ・チューブから流出する肝胆汁のアポ蛋白 AI の動態を検討した・その結果,胆汁中アポ蛋白 AI 濃度は経時的に変動するが総蛋白濃度ないしコレステロール濃度,lithogenic indexとの間に線形回帰分析にてそれぞれ<I>r</I>=0.873,<I>r</I>=0.863,<I>r</I>=0.567(いずれも<I>p</I><0.001)の正相関を認めた.また胆汁中総蛋白とlithogenic indexの間にも<I>r</I>=0.671の高い相関が存在した.肝胆汁がコレステロール過飽和の方向に傾くとアポ蛋白 AI が胆汁中に動員される可能性が示唆された.
著者
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