ガストリン, セクレチン, およびソマトスタチンの血中放出に対する迷走神経の関与
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概要
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ガストリン, セクレチンおよびソマトスタチンの分泌と迷走神経との関係を明らかにするために, 雑種成犬を使用して迷走神経切離, 迷走神経電気刺激 (25V.0.5msec. 10Hz) によるこれらホルモンの血中濃度の変化を観察した. 迷走神経の切離によりガストリン, セクレチン, およびソマトスタチンの血中濃度の変化せず, また電気刺激によりガストリンの血中濃度は上昇し, セクレチン, ソマトスタチンの血中濃度は変化しなかつた. この際ガストリンの上昇はアトロピン, ヘキサメトニウムにより抑制された. 以上から迷走神経を介するコリン作動性のガストリン分泌が明らかにされたが, セクレチン, ソマトスタチンにはこのような機序はみられなかつた.
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