組織培養によるバイカカラマツの大量増殖に関する研究 : (第2報) 不定芽と不定胚による増殖および培養由来個体の栽培特性
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概要
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バイカカラマツ (Anemonella thalictroides Spach) の小葉および葉柄を外植片として用いて不定塊根を誘導し, この不定塊根から不定芽あるいは不定胚を経由して幼植物体に再生させる系を確立した. 緑色八重花(‘Mrs Brake’) の場合, 不定芽経由では不定塊根増殖後3ヶ月目で葉柄一切片当たりの幼植物体数は533本であった. 不定胚経由では不定塊根増殖後6ヶ月目に不定胚数が最大量に達し, 葉柄一切片当たり23,565個であった. さらに, 不定胚から幼植物体への再分化には水洗後乾燥する前処理が有効であった. 本処理により, 再分化率は無処理の5%から27%に向上した. 順化後開花した株について栽培特性を調査したところ, 不定胚由来の株は不定芽由来や塊根分け由来の株に比べて揃いが良かった. 本培養系を利用することにより7品種の増殖が可能になった.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文
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