組織培養によるバイカカラマツの大量増殖に関する研究 : (第1報) 小葉, 茎切片と葉柄からのカルス形成条件および茎切片由来カルスからの植物体再生
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概要
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バイカカラマツ (Anemonella thalictroides Spach) の小葉, 茎切片および葉柄を外植片として用い, 効率的にカルスを得る条件について検討した. その結果, 小葉を外植片とした場合, そのまま分割せずにその表を上にして20℃, 暗所の条件下で培養するのが最も効率的であった. しかし, カルス形成率は25%と低率であった. 一方, 茎切片を外植片とした場合, 10〜15cmの高さの植物体から径が1.5mm未満の太さのものを0.5あるいは1cmの長さでカットし, 横に寝かせて置床し,20℃, 暗所の条件下で培養するのが最も効率的であった. この時カルス形成率は100%であった. 種々の外植片から得られたカルスのうち茎切片由来のカルスの一部を用いて再分化を検討したところ, 幼植物体が得られた. 得られた幼植物体を市販の山野草土を用いて温室内で順化することで活着することが確かめられた.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文
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