西洋タンポポ (Taraxacum officinale) 組織培養と再生器官のトリテルペノイド成分
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概要
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西洋タンポポのカルス培養細胞から完全な植物体を再生させた. カルス細胞をNAAとBAを添加した1/2MS培地上明所で培養すると, 一部の培地上で著しいシュートの形成が見られた. ホルモン無添加培地で発根させ, バーミキュライトを経てポット中の土壌に移植したところ, 開花し, 種子を得る事ができた. カルス培養ではトリテルペン酸 (オレアノール酸, ウルソール酸) が顕著に検出されたが, 再分化すると検出されなくなり, 代わりに分化器官ではトリテルペン-3-オール量が増加した. トリテルペン-3-オールの組成をHPLCで解析したところ, カルスではα-およびβ-アミリンが主要な成分であるのに対して, 分化器官ではタラキサステロール, ルペオールなどがさらに見出され, 特に乳液ではタラキサステロールが主成分であった.
著者
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古野 哲郎
日大・農獣医・応用生物
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高橋 武美
日本大学農獣医学部農芸化学科
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綾部 真一
日本大学農獣医学部応用生物科学科
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古野 哲郎
日本大学農獣医学部応用生物科学科
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神山 亜紀
日本大学農獣医学部応用生物科学科
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明石 智義
日本大学農獣医学部応用生物科学科
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臼井 真理子
日本大学農獣医学部応用生物科学科
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高橋 武美
日本大学農獣医学部応用生物科学科
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