ケヤキの葉外植体からの不定芽形成
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概要
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ケヤキ (Zelkova serrata (Thunb.) Makino) は日本の代表的な広葉樹であり, 建築材, 家具材としての利用価値が非常に高い. なかでも材色の赤いアカケヤキは従来から高値で取り引きされており, 現在その増殖および保存が期待されている. しかし, ケヤキはさし木などによる栄養繁殖が困難で, 種子の豊凶差も激しいため, 組織培養技術を利用した優良木の大量増殖法や, 育種法の関発が望まれている. 既に, 成木の新梢や丸太萌芽枝由来の腋芽, あるいは冬芽などを用いた培養の報告はみられるものの, 組織培養を用いた育種の前提条件となる, 体細胞組織からの植物体形成の報告はない. そこで, in vitro 培養シュートの葉切片を供試材料として実験を行った.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文