空腹期収縮およびmotilin動態について : 血中遊離脂肪酸との関係において
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概要
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空腹期の消化管には,周期的に出現するinter-digestive caudad-migrating myoelectric complex (I. M.M. C.)といわれる強収縮が存在し,それに同調したmotilin分泌がみられるが,経静脈栄養後では胃内圧変化はみられず,motilinも終始低値を,絶食下では強収縮が絶えずみられ,motilinも振動幅の狭い高値を示した.一方,血中遊離脂肪酸(F. F. A.)は食後に急激な低下を,その後は経時的に上昇し,経静脈栄養時には低値を,絶食下では高値を示し,飢餓の状態を表現していると考えられた.こうしたF. F. A.動態に胃運動はよく相関しており,F. F. A.高値下で強収縮(I. M. M. C.)が出現し,I. M. M. C.発現やmotilin分泌にはこのF. F. A.高値を示す飢餓の状態が重要であると考えられた.
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