各種胃切除術における術後消化吸収機能の検討
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概要
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良性疾患で手術を行ない, 1年以上経過した幽門保存胃切除術28例, 分節的胃切除術7例, Billroth I法19例, Billroth II法20例に対し, 消化吸収機能で如何なる差があるかを調べ, さらに残胃内容排出時間, 酸分泌, 糖負荷試験によるダンピング症状の発生, 術後体重変動およびアンケート調査による食生活らについて検討した. 結論として, 幽門保存胃切除術は, 他術式に比較して最も生理的な胃切除術式であり, ついで分節的胃切除術, Billroth I法の順であつた. Billroth II法では, 胃内容は十二指腸を通過せず直接空腸内に排出され消化液分泌の生理的機序は消失しているため消化吸収機能は最も不良であり, 他術式と比較し非生理的な術式であることは免がれない.
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