ムコール・ジャバニカスによるリパーゼの生産様相への脂質の添加効果
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概要
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ムコールジャバニカスIAM6108のリパーゼをスケールアップ生産するにあたり, 培養時間の短縮と培養液の安定化を試みた。コーンスチープリカー3%, 可溶性デンプン1%, リン酸二水素カリウム0.2%, 硫酸マグネシウム0.05%, 塩化カリウム0.05%及び大豆油糖1%の基本培地に大豆油1%を添加すると, 培養時間は50hから30hに短縮された。一方, 培養中のリパーゼ活性は最高値に達した後急速に低下した。これを防ぐため, 最高値に達する時間に先だって, 25hで更に大豆油1%を添加すると, 最高値のリパーゼ活性は10h保持された。培養液のリパーゼ活性の安定化は, 二重結合をもつ脂肪酸またはトリグリセリドによるものと考えられた。
- 社団法人 日本油化学会の論文
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