両親媒性β-シクロデキストリン誘導体による色素塩のクロロホルムへの可溶化
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概要
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二つの色素塩, メチルオレンジ (MO) と8-アニリノ-1-ナフタレンスルホン酸アンモニウム塩 (ANS), がクロロホルムに可溶のβ-シクロデキストリン誘導体 (LCD) の存在下, クロロホルムに効率よく可溶化されることを見いだした。可溶化は色素の水溶液からのクロロホルムへの抽出と, 固体MOのクロロホルムへの可溶化によって調べた。LCDの構造上の特徴は14個の第二級ヒドロキシル基が無修飾のまま残っていることと, 7個の第一級ヒドロキシル基が長鎖アルキル基を有するドデシルチオ, ドデシルスルフィニル, ドデシルアミノ基で置換されていることである。可溶化にはクロロホルム中でのホスト・ゲスト錯体の形成が重要であると考えられる。
- 社団法人 日本油化学会の論文
著者
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太垣 和一郎
大阪市立大学工学部応用化学科
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高橋 久雄
大阪市立大学工学部応用化学科
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入夏 裕一
大阪市立大学工学部応用化学科
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田村 晶史
大阪市立大学工学部応用化学科
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太垣 和一郎
大阪市立大学工学部
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