アニオン性炭化フッ素系-非イオン性炭化水素系界面活性剤混合系の混合ミセル及び混合吸着膜の形成ペルフルオロオクタン酸ナトリウムとMEGA-8, 9, 10との混合系について
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概要
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次のアニオン性炭化フッ素界面活性剤と非イオン性炭化水素界面活性剤の組み合わせに対して混合ミセルの形成と混合吸着膜の研究を行った : (1) アニオン性炭化フッ素界面活性剤 (ペルフルオロオクタン酸ナトリウム, SPFO) と非イオン性炭化水素界面活性剤 (<I>N</I>-アルカノイル-N-メチルグルカミン, それぞれMEGA-8, MEGA9及びMEGA10) との混合物 (SPFO-MEGA8, (1) -I, SPFO-MEGA9, (1) -II, SPFO-MEGA10, (1) -III), (2) 非イオン性のMEGA-<I>n</I>同士 (MEGA8-MEGA9, (2) -1, MEGA9-MEGA10, (2) -II) 以上30℃純水溶媒中。<BR>研究には主に表面張力法とESR測定法を用いて行った。MEGA9-MEGA10では光散乱法によって決定したcmcを含めている。<BR>それらの結果から, MEGA-<I>n</I>とSPFOを混合すると界面活性は相乗的に高められ, またそれらのcmc対組成曲線は理想混合からの負のずれを示した。そのことは炭化水素鎖一炭化フッ素鎖の間の相互反発 (mutual phobicity) をヘッドグループ間の相互作用が陵が (駕) していることを示唆している。MEGA-<I>n</I>-SPFO混合系に対して, ミセルの組成は吸着膜の組成に似ていることがわかった。ESRのデータをみると, SPFOとMEGA-<I>n</I>がおそらくお互いによく混合することを示唆している。
- 社団法人 日本油化学会の論文
著者
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井川 喜富
San-ei Chemical Industries Ltd.
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五十君 裕玄
Shionogi and Co. Ltd., Shionogi Research Laboratories
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和田 寛
NEOS Co. Ltd., Central Research Laboratory
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村田 義夫
Fukuoka University, Department of Chemistry
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永留 重実
Fukuoka University, Department of Chemistry
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杉原 剛介
Fukuoka University, Department of Chemistry
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