地すべり粘性土の一面せん断試験における破壊の伝播過程
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概要
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地すべり粘土の定体積一面せん断試験を行い, 供試体内部における破壊面の発達過程について, 特に破壊の伝播速度の観点から検討を加えた。試料には福島県与内畑地すべりから採取された粘土, カリオンHA, ベントナイトを用意し, 直径6cm, 高さ2cmの円盤状共試体に導電性塗料を塗布した6本の素麺マーカーをせん断方向に対して縦列に配置し, せん断した。せん断に先だってこれらの電極に5Vの電圧を加え, 供試体の変形とせん断によって電圧が逐次的に低下する状況を記録した。軟X線写真による観察から, これらの電極の切断プロセスは, 供試体内部における破壊面の発達過程を的確に表現していることが明らかにされ, この電極の開発によって破壊の伝播速度を議論することが可能になった。
著者
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