停留精巣の発症要因に関する疫学研究 : 内外の文献検索を行って
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概要
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Recently, it has been reported that the incidence of male genitourinary abnormalities (such as cryptorchidism) has been increasing because of the presence of endocrine-disrupting chemicals (EDCs) in the environment. This report reviews the papers related to cryptorchidism beginning in the 1960s to clarify the trends in incidence of cryptorchidism and to discuss the association between cryptorchidism and risk factors, including EDCs.The incidence of cryptorchidism tended to increase in almost researched countries until the mid-1980s, but has shown regional differences since 1990. In Japan, the trend of the incidence of cryptorchidism is unclear because there is no monitoring system for cryptorchidism.It is necessary to establish both criteria and a monitoring system to research the incidence of cryptorchidism. The risk factors in epidemiological studies include low birth weight, being small for gestational age, a short gestation period, high maternal body weight, the change during pregnancy of maternal hormones (by exposure to diethylstilbestrol DES or estrogen), and exposure to chemicals. However, the associations between children with cryptorchidism and exposure to EDCs as well as between cryptorchidism and exposure to estrogen of the fetus are not clear because very few reports have quantatively evaluated EDCs. It is known that some EDCs act as estrogen receptor agonists and change hormonal mobility as exogenous estrogen. It has also been suggested that hormonal drugs such as DES affect the maternal endocrine system in pregnancy and are associated with the incidence of cryptorchidism. In the future, epidemiological studies that clarify the association between cryptorchidism and EDCs such as daidzein and genistein and the quantative evaluation of exposure factors using biological materials are necessary.
- 日本衛生学会の論文
- 2003-01-15
著者
-
岸 玲子
北海道大学 大学院医学研究科予防医学講座公衆衛生学分野
-
岸 玲子
北海道大学大学院医学研究科予防医学講座公衆衛生学分野
-
岸 玲子
北海道大学
-
岸 玲子
北海道大学大学院 医学研究科 予防医学講座
-
倉橋 典絵
北海道大学大学院医学研究科公衆衛生学分野
-
倉橋 典絵
北海道大学大学院 医学研究科 予防医学講座 公衆衛生学分野
-
岸 玲子
札幌医科大学 保健医療学部作業療法学科
-
岸 玲子
北海道大学医学部予防医学講座公衆衛生学分野
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