脳卒中後に生じた吃症状
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
脳卒中後に出現した吃症状患者12例について, CTで脳損傷部位を確認する一方, 吃症状の特徴を調べた.患者はすべて右利きの男性で年齢は44〜77歳であった.吃症状の出現には, 脳卒中後初めての者, 吃音の既往歴があって再発した者, 脳卒中後徐々に現れて進行した者の3つのタイプがみられた.脳病巣は左半球か両半球の前頭葉に多く, 右半球のみは1例であった.吃症状の特徴は, 発話の語頭のみでなく全般にわたって間代性の反復が多く出現し, 随伴運動や心理的反応はみられず, 小児の吃音とは大きく異なっていた.このデータをもとに脳損傷後の吃症状 (ac-quired stuttering) と小児の吃音 (developmental stuttering) について若干の考察を加えた.
著者
関連論文
- 超音波造影剤SH/TA-508の第II相試験 : 腎領域における至適用量の検討
- 1. リハビリテーションの立場からみた視床出血(脳卒中)(第18回日本リハビリテーション医学会総会)
- 正常児と精薄児の周波数ひずみ語音検査
- 聴覚と言語発達(講演1,日本特殊教育学会第30回大会講演)
- 脳損傷児の教育上の問題点(シンポジウムI,日本特殊教育学会第27回大会シンポジウム報告)
- 認識の援助 : 診断と指導の新しいパラダイムを(シンポジウムVIII,第25回大会シンポジウム報告)
- C-30 幼児の発話における非流暢性の特徴 : 絵を見せて話させた場合
- 正常児と精薄児の伸縮ひずみ語音の聴取明瞭度 : 周波数伸縮と時間伸縮
- 風疹と難聴
- 成人の聴覚障害と言語の研究
- 聴覚認知の障害
- 小児失語と学習障害 (学習障害児再考)
- 宮城県の成人難聴 : 難聴原因別の検討
- 宮城県の成人難聴 : 統計的観察
- 脳卒中後に生じた吃症状
- Delayed Auditory Feedbackによる発話の変化 : ―正常者と失語患者の比較―
- 一側大脳半球損傷とDelayed Auditory Feedback
- Speech and hearing disorders of myoclonus epilepsy
- Pharmacokinetics of single administration of dihydroergotoxine mesylate slow-release capsules and the influence of age.