石灰石-生石灰-石灰乳の關係について (第1報)
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概要
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8種の石灰石につきその化學成分・結晶を檢討し, 主として微粗の相異に基く分解の難易, 生石灰の水和反應速度及び石灰乳の沈降速度等につきその結果を述べたがこれを要約するど(1) 緻密質石灰石は粗粒状石灰石に比し分解容易である。(2) 生石灰の消化速度は800-1000℃に〓燒されたものは顯著な差異はなく, 1000℃以上では高温になるにつれて遅くなる。又緻密質石灰石の方が幾分消化速度は速いようである。(3) 石灰乳の沈降速度は1000℃最も遲く微粒であるが温度がこれより上下するにつれて粗粒となる。石灰石の相異による石灰乳の沈降速度には差異は認められない。なお本試驗に際し終始御指導を賜つた張玄彦博士・赤松常務及び九大應用地質學教室木下龜城教授・牟田邦彦氏に對し深甚の謝意を表すると共に試料の提供を心よく御承引下さつた方々に感謝する次第である。
- 社団法人 日本セラミックス協会の論文
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