吸光光度法による鉄鋼中微量炭素定量法 : アリザリン***-R法
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概要
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鋼中微量炭素定量法としてはアルカリ循環中和滴定法,凝縮気化法が広く使用されているが,前者は操作は容易で安価であるが終点判定が困難でとくに夜間での滴定には相当の熟練が必要であり,後者は液体酸素を使用せねばならず,装置が複雑であまり現場的とは考えられなかった.そこで操作が簡単で夜間でも定量が容易におこなえる高周波燃焼装置を用いる吸光光度法について検討をおこなった.炭酸ガス吸収装置に水酸化ナトリウムおよび指示薬としてアリザリン***-Rを加え,試料に金属スズを加えて高周波燃焼装置で燃焼させ,生成した炭酸ガスを吸収させてpHの変化による指示薬の着色度の変化を光度計を用いて測定し,炭素含有量を求める.分析所要時間は大略12分で,新たに工夫した燃焼ガス採取装置を使用すれば約7分間であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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