吸光光度法による不銹鋼中のタンタル定量法
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概要
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鉄鋼中のタンタルの吸光光度定量法としてはピロガロール法が広く利用されているが,いずれも酸性硫酸塩での溶融物の抽出にシュウ酸アンモニウムを使用するため,抽出時に煮沸,急冷ができない欠点があった.そこでこの抽出操作が容易で,ニオブ,チタンなどの共存元素の影響がとくに少ない酒石酸抽出法を用いるピロガロール法について検討をおこなった.タンタルを加水分解法で鉄などと分離し,酸性硫酸塩で溶解し,酒石酸で抽出し,シュウ酸アンモニウム-塩酸酸性でピロガロールを加えて発色させ,フィルターS42で吸光度を測定する.ニオブ28mg,タングステン6mg,チタン1mgまでの存在は影響ない.タングステン6mg以上含む場合はアルカリ溶融処理分離をおこなえばよかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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