亜鉛還元脱色法を用いるマーガリン中のビタミンAの定量
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概要
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マーガリン中のビタミンAの定量においては,人工着色剤オイル***ーAB[1-(フェニルアゾ)-2-ナフチルアミン]あるいはオイルェローOB[1-(ο-トリルアゾ)-2-ナフチルアミン]が,三塩化アンチモンまたはグリセロールジクロルヒドリン(GDH)試薬による呈色の障害となるが,その除去方法に簡単なものがなく定量操作が複雑である。<BR>色素の除去法としては,日本においてはアルミナクロマトグラフを用いる方法または内藤,森により考案されたアセトアルデヒドによる色素の水溶化脱色の方法が一般に用いられている.著者らはビタミンA油のケン化段階において亜鉛末を添加して還元をおこなうことにより,きわめて簡単にいちじるしく淡色の不ケン化物を得ることを発見し,これをマーガリン中のビタミンAの定量に応用して完全に色素***ーOBあるいはABを脱色することができた.またこの方法によるA定量結果はよく内藤,森法によるものと一致した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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