EDTA溶液によるアルミニウムと第二鉄イオンの定量
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概要
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EDTA溶液によるAl<SUP>3+</SUP>とFe<SUP>3+</SUP>の滴定に0.1%クロムアズロールS水溶液を指示薬として用いた場合,Al<SUP>3+</SUP>の場合には終点がやや不明瞭であるが,Fe<SUP>3+</SUP>の場合にはきわめて鮮明である.Al<SUP>3+</SUP>の滴定はpH4附近,80℃で行い,Fe<SUP>3+</SUP>の滴定はpH2附近,常温で行う.従ってpHの調節を行えばAl<SUP>3+</SUP>とFe<SUP>3+</SUP>の同時定量が可能である.<BR>ベンジジン系化合物(オルトジアニシジン)はFe<SUP>3+</SUP>と赤血色に呈色する.この呈色を本滴定の金属指示薬として用いて,Fe<SUP>3+</SUP>の定量が可能であることを確認した.<BR>いずれの指示薬を用いても本滴定においてZn<SUP>2+</SUP>,Cu<SUP>2+</SUP>,Pb<SUP>2+</SUP>は微量の共存もゆるされず,SO<SUB>4</SUB><SUP>2+</SUP>は過乗に共存すると負誤差のもとになる.
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