タリウム(III)の吸光光度定量 : トリフェニルメタンアミノ誘導体染料(発色試薬)の比較検討
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概要
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トリフェニルメタンアミノ誘導体染料10種を用いタリウムの吸光光度定量を行ない,染料の性能の比較と呈色化合物の組成について検討した.タリウムを第二セリウム塩で酸化し,クエン酸塩でpHを1.0に調整後ベンゼンで抽出し,吸光度を測定した.染料としてはエチルバイオレット,クリスタルバイオレット,マラカイトグリーンがよく,そのなかでエチルバイオレットがもっともすぐれた染料であることを確かめた.<BR>ベンゼンに抽出された呈色化合物のタリウム(III)と染料のモル比は1:1で,染料とタリウムがイオン会合体を生成して抽出されるものと考えるとき,アニオンの組成を[TlCl<SUB>3</SUB>・(H<SUB>2</SUB>-cit)]<SUP>-</SUP>と考えた.
著者
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