ベルベリン定量法の検討
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概要
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日本薬局方によるベルベリンの定量法はバラツキが大きい.春日井が試みた黄柏中のベルベリンの定量法を,ベルベリン塩の定量に適用してみると,過大の結果をあたえる傾向にあるが,沈殿の洗浄には水の代りに希塩酸を用いると好結果を得ることを知った.また簡易法として水酸化カルシウムを用いず,塩化ナトリウムのみを沈殿剤として用いても十分定量の目的を達することができる.この場合も沈殿の洗浄は水より塩酸の方がよい.また変法として水酸化カルシウムの代りに,無水炭酸ナトリウムを用いても定量可能である.ただこの場合には沈殿の洗浄には水の方が適当である.