グリオキザルビス(2-ヒドロキシーアニル)によるカドミウムの新吸光光度定量 : 有機試薬による比色分析の研究(第8報)
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概要
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グリオキザルビス(2-ヒドロキシーアニル)はカドミウムイオンと強アルカリ性溶液にて赤色錯化合物をつくり,クロロホルムーピリジン(5:1)混合溶剤に抽出され青色溶液をあたえる.この錯化合物をもちいてカドミウムを定量するための条件をしらべた結果,抽出液の吸収の極大は610mμ付近にあり,抽出時の溶液のpH10.6〜13.6の間で吸光度は一定値を示した.抽出液は安定であり,溶剤10m<I>l</I>中Cd1〜40μgの範囲でベールの法則にしたがい鋭敏度も高い.コバルト,ニッケルは妨害するがシアン化カリウム溶液でいんペいし,カドミウムのみをホルマリン溶液で破へいすれば1mg程度の存在はさしつかえない.本法を亜鉛地金中のカドミウムの定量に応用して好結果をえた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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