放射化分析と薄層クロマトグラフィーによるスカンジウム存在下の亜鉛の定量条件の検討
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概要
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放射化分析と薄層クロマトグラフィーの組み合わせによりスカンジウム共存下の亜鉛の定量条件を検討した.亜鉛とスカンジウムを熱中性子照射すると<SUP>65</SUP>Znと<SUP>46</SUP>Scとが生成し,これらのγ線光電ピークのエネルギーは1115keV,1120keVと非常に近接している.そこで亜鉛とスカンジウムを分離する目的でセルロース吸着剤とn-プロパノールー3<I>N</I>塩酸混合液(10:1)を展開剤とする薄層クロマトグラフィーで展開したところ<SUP>65</SUP>Znは<I>R<SUB>f</SUB></I>;0.74,<SUP>46</SUP>Scは0.02を示し,はっきりと分離することができた.プレート上の亜鉛部分の<SUP>46</SUP>Scによる汚染を調べたところ,その影響はまったくみられず,亜鉛はγ線スペクトル測定により5μg程度まで,また全計数測定により1μg程度まで定量できることがわかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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