薄層クロマトグラフィーによるスズ-113とインジウム-113mの分離
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概要
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吸着剤にシリカゲル,展開剤に酢酸と水の混合液を用いて放射平衡状態にある <SUP>113</SUP>Sn-<SUP>113m</SUP>In 混合物から無担体の <SUP>113m</SUP>Inの分離を行なった.はじめマクロ量のスズ,インジウムの試料溶液をつくり,展開剤の各成分の混合比を変化させて検討したところ,酢酸対水の混合比が容積比にして 1:10のときが最も分離能がすぐれ,スズ(IV),インジウム(III)の<I>R</I><SUB>f</SUB>値はそれぞれ 0.00,0.90であった.スズ(II)は展開途中スズ(IV)に酸化されテーリングするので,あらかじめ酸化しておく必要がある.以上の結果をもとにして <SUP>113</SUP>Sn-<SUP>113m</SUP>In試料の分離を行ない,溶離した <SUP>113m</SUP>Inの放射化学的純度は99.9%以上であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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