環境試料中の放射性核種の分析
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概要
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環境中に放出される人工放射性核種の源は,核実験および原子炉とその関連施設由来のものであって,そのおもなものは核分裂生成物(以下F.P.と略記)および容器構成材料などの中性子放射化による誘導放射性核種であるが,気・水圏より,土じょう→植物→動物などの食物連鎖を経て人体に取り込まれる.環境試料中の放射性核種の定量目的は人体被ばく線量の推定と,施設の放射性廃棄物の環境放出をas low as practicableの精神にのっとり制限し環境の安全性を確保することにある.<BR>国際放射線防護委員会(ICRP)はその勧告で,放射線防護の目的を急性効果の防止と,遺伝的効果を含めた晩発性効果の危険を容認できる線量にまで制限することにあると述べ,公衆の構成員および集団に対し,制御できる線源からの被ばくに線量限度を記している.このほか,環境モニタリングによる被ばく算定と,その予測も必要であることを述べている.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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