陰イオン交換分離による超硬質合金中のコバルト,チタン,タンタルの定量
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概要
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タングステン,チタン,タンタル,コバルトを含む超硬質合金の簡易迅速分析法を開発した.試料をフッ化水素酸-硝酸に溶解し乾固後,希フッ化水素酸に溶解して強塩基型陰イオン交換樹脂柱に流すと,コバルトは流出するが,タングステン,チタンおよびタンタルは吸着される.これに塩酸-フッ化水素酸溶液を流すと,タングステン,チタンが溶離し,つぎに塩化アンモニウム-フッ化アンモニウム溶液を流すと,タンタルが溶離する.コバルトは流出液を蒸発乾固したのち,希硫酸に溶解し,キレート滴定で定量する.チタンは溶出液にホウ酸を加え,アンモニア性溶液からタンニン酸で沈殿させて,大部分のタングステンから分離し強熱後,硫酸水素カリウムにより融解したのち,硫酸-過酸化水素水に溶解しキレート滴定で定量する.タンタルは溶出液にホウ酸を加え,塩酸酸性溶液からクペロンで沈殿させて強熱後,酸化物として定量する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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