核分裂生成物のイオン交換分離
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概要
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最近(昭和 29年 9月到着)米国原子力委員会より輸入されたいわゆる核分裂生成物"Fission Products" (BatchNo19)<SUP>*</SUP>について予備実験的に,調製を目的とする分灘実験を試みたのてここにその結果を報告する.<BR>我々はイオン交換分離法により,この放射性混合物より担体を加えることなく定量的に各成分を分離し, mc程度の楠の試料より成分同位元素の調製を行うことを目的とした.なお各成分の組成(原子炉より取出したあとの冷却暁間)が未知てあったのてあわせてその大略を求めることにした<BR>陽イオン交換樹脂を用いて分属を試みた.核分裂生成物について従来行われている方法に多少手を加え, 特にアルカリ金属,Cs,を単離するために塩化アンモニウムを用い,また希土の溶離には酢酸アンモニウムを用いたほかアルカリ土類にはEDTAを利用して効果を収めた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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