各種写真用添加剤の銀電位滴定 : 写真用添加剤の銀電位滴定に関する研究(第2報)
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概要
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N, N-ジフェニル-ジエチルチオ尿素(I),チオセミカルバジド(II),<I>p</I>-サクシノイルアミノシナムアルデヒド-3-チオセミカルバゾン(III),S-メチルイソチオ尿素ヨウ化水素酸塩(IV),グアニジン硝酸塩(V),ベンザルアセトングアニルヒドラゾン塩酸塩(VI),2-アセチルアミノ-4-メチルチアゾール(VII),6-ニトロベンツイミダゾール(VIII),ヒドロキシルアミン塩酸塩(IX),およびヒドラジン硫酸塩(X)の銀電位滴定を行なった.各化合物の溶液は,これらの試薬を水またはメチルアルコール水溶液に溶解してから, pH5またはpH11の緩衝溶液と混合してつくった.その後,これらの溶液中に銀極をそう入して,硝酸銀溶液を滴下しながら,その際の<I>E</I><SUP>H</SUP><SUB>Ag</SUB>/<SUB>Ag<SUP>+</SUP></SUB>(volt)の変化を測定した<BR>その結果,各化合物の1モルはそれぞれ次のようなモル数の銀イオンを消費することが認められた.すなわち,(I), pH5または2;(II), pH5で5または6,pH11で5または6;(III),pH5で1〜3,pH11で4または5;(IV),pH5で1,pH11で4または5;(V),pH5で0,pH11で0;(VI),pH5で1または2,pH11で4〜6;(VII),pH5で0,pH11で1;(VIII),pH5で1,pH11で1;(IX),pH5で1または2,pH11で2;(X),pH5で0,pH11で3.<BR>以上の諸結果の要点を表に示すと, Table IIのようになる.<BR>本研究結果から推定される各化合物の銀イオンとの反応性に関する詳細な議論は改めて後報で論ずるつもりである.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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