チオシアン酸塩-TBP抽出法によるトリウム,希土類元素,スカンジウムの分離
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概要
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チオシアン酸アンモニウム-TBP抽出系において,TBPの希釈剤を変えることによって比較的分離の困難なトリウム,希土類元素,スカンジウムは迅速に分離できる.2<I>M</I>チオシアン酸アンモニウム溶液から15%TBP-四塩化炭素で抽出した場合には,共存するトリウム(1g)および希土類元素(10μg)の抽出率はおのおの99.<SUB>5</SUB>%および0.<SUB>7</SUB>%である.また1<I>M</I>チオシアン酸アンモニウム溶液から10%TBP-クロロホルムで抽出した場合,共存するスカンジウム(〜100μg)およびトリウム(〜400mg)の抽出率はおのおの97.<SUB>5</SUB>%および0.<SUB>2</SUB>%であり,希釈剤の選択によってこれらの元素を迅速に分離できる.有機相に抽出された元素の逆抽出は1〜3<I>N</I>の塩酸または硝酸によって可能である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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