ポーラログラフ法による鉄鋼,鉄鉱石中のマンガンの定量
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概要
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0.5<I>M</I>トリエタノールアミン-1<I>M</I>水酸化ナトリウム-0.02<I>M</I>シアン化カリウムを支持塩として鉄鋼,鉄鉱石中のマンガンを相対誤差5%以内の精度で定量した.この系の支持塩を使用すれば銅波を消去できる利点があるが,つぎの点を考慮する必要がある.<BR>i)マンガン(III)トリエタノールアミン錯塩はシアン化カリウムにより還元され,マンガン(III)の拡散電流は時間の経過とともに減少する.これはシアン化カリウムの濃度を低くすることにより防ぐことができる.<BR>ii)アルカリ性トリエタノールアミン溶液のなかにクロム(III)が共存する場合,マンガン(II)はマンガン(III)トリエタノールアミン錯塩をつくらずに沈殿する.これはあらかじめクロム(III)をクロム(VI)に酸化しておけば防ぐことができる.
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