ガスクロマトグラフィーによるパラ・オルト水素および重水素の分析
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概要
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水素のパラ・オルト異性体の分析はFarkasの熱伝導度計により,水素同位体の分析は主として質量分析計によって行なうのがこれまでの常法である.近年,ガスクロマトグラフィーによる水素異性体,同位体の分離がMooreおよび著者らにより達成されたが,本報はこれらの操作を検討し実際的な定量分析手段に適用できることを示したものである.たとえば,150〜200メッシュのアルミナをカラム充てん剤とし,液体窒素の温度で,約1m<I>l</I>S.T.P.の水素試料ガス中のパラ-H<SUB>2</SUB>,オルト-H<SUB>2</SUB>,HDおよびD<SUB>2</SUB>の組成を士2%の精度で数分以内に決定することができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文