含水溶媒を使った銀-ガラス電極を用いるハロゲンイオンの銀滴定 : 滴定中に試料液の溶媒組成を急に大きく変化させる分別滴定
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概要
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含水溶媒を使い,無関係電解質としてフタル酸水素カリウムを加えて,ハロゲンイオンを硝酸銀標準液で滴定するときの,使用する溶媒の種類(イソプロパノール,エチレングリコール,アセトンおよびジオキサン)とその含水量などの滴定に及ぼす影響を,銀-ガラス電極を用いる電位差滴定で検討した.<BR>標準液の溶媒としてイソプロパノールを使い,試料液の溶媒として含水アセトンあるいはイソプロパノールを使うことにより,溶媒として水のみを使ったときと比較して,塩素イオンの測定精度を4~10倍,臭素イオンのそれを2~3倍に向上させることができたが,ヨウ素イオンのそれはあまり向上しなかった.<BR>2種のハロゲンイオンを含む試料を滴定するとき,まず水のみを溶媒として一方のハロゲンイオンを滴定してから,多量のアセトンを加えて滴定を続けることにより残りのハロゲンイオンを滴定する方法を考案した.これにより,2種のハロゲンイオンを単一組成の溶媒を使う場合より正確にして精度のよい分別滴定をすることができた.
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