含水溶媒を用い遅延電極を使った直接微分滴定法によるハロゲンイオンの銀滴定
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概要
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含水溶媒を使ってハロゲンイオンの銀滴定を行なうとき,有機溶媒(アルコール類)と水との混合割合の滴定に及ぼす影響を,銀電極を指示電極とし,液間電位の変動を避けるため,遅延電極を用いた直接微分電位差滴定法を使って検討した.直接微分滴定には,スポイト電極に注射筒と三方ガラス管,または窒素ボンベと三方コックを組合わせた装置を考案して迅速正確な測定を行なった.その結果,一般的にいって溶媒中の有機溶媒の含量の多いほど,また,溶媒の親水性が減るにつれて測定感度が向上したが,その反面,測定が困難不安定になることがわかった.<BR>80%イソプロパノールを溶媒として使うことによって,水のみを溶媒としたときより塩素イオンおよび臭素イオンの測定感度をそれぞれ7倍および3倍程度向上させることができた.
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