微量ウランのケイ光定量-回転式溶融炉の試作ならびにその他の検討-
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概要
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フッ化ナトリウムと炭酸塩の合剤とともにウランを含む試料を溶融し,その結果得られるケイ光体のケイ光強度を測定するウランの分析法においては,溶融の際の条件が分析結果に大きい影響をおよぼす.この点を解決するために,同時に数個の試料を均一な条件で溶融する回転式電気炉を試作し,溶融冷却の諸条件に検討を加えた.<BR>また,このようにして作成したケイ光体のケイ光強度の測定には,通常の実験室にある光電分光光度計の試料室などについて改造を加えて利用することとし,フィルターについて検討し,感度および精度において望ましい透光方式の固体ケイ光計とすることができた.なお,前操作としての抽出法などについても検討し,信頼性のある微量ウランの定量法を確立した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文