カルボニル化合物の赤外線吸収スペクトルにおける<I>ν</I><SUB>C</SUB>=o近似値の簡易算出法(付:<I>ν</I><SUB>P</SUB>=oについて) : 有機化学における赤外分光分析(第7報)
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概要
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カルボニル基の<I>ν</I><SUB>C</SUB>=o値は,その基をとりまく構造因子との間につぎの関係式がなり立つこと,いいかえれば,この関係式によって任意の化合物の<I>ν</I><SUB>C</SUB>=oの近似値が算出できることをみいだした.<BR><I>ν</I><SUB>C</SUB>=o=A<SUB>0</SUB>+ΣΔ<I>ν</I><SUB>C</SUB>=o[ℜ]r(単位:cm<SUP>-1</SUP>)<BR>A<SUB>0</SUB>は基準値で1717,Δ<I>ν</I><SUB>C</SUB>=o[ℜ]はカルボニル基をとりまく構造因子の<I>ν</I><SUB>C</SUB>=o値におよぼす効果の大きさで,Δ<I>ν</I><SUB>C</SUB>=o[R](R=アルキル基)をゼロとした場合のいろいろなんΔ<I>ν</I><SUB>C<</SUB>=o[ℜ]を,数多くの実例から算出,表示した.なお,A<SUB>0</SUB>とΔ<I>ν</I><SUB>C<</SUB>=o[ℜ]のたんなる和では近似がよくなく,また,それでは理論的にも当をえていないので,加算上の規約(6項目)をもうけ,近似をよくするようにした.<BR>また,ホスホリル化合物の<I>ν</I><SUB>P<</SUB>=o(cm<SUP>-1</SUP>単位)についても,実例から同じような関係式をえたが,この式は,Bellらの関係式(μ単位)を変形してもえられることを明らかにした.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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