ポーラログラフ法によるシステインの定量
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概要
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直流ポーラログラフィーによるシステインの定量を検討した結果,希硫酸を支持電解質として,H型セルを用い,水銀-飽和硫酸ソーダ電極を対照電極として良好な結果が得られた.システインのポーラログラムは硫酸濃度が比較的低い場合には二段波を示すが,ある濃度以上では一段波を示す.この一段波を示す濃度はシステインの濃度によって異なる.しかし,硫酸濃度が一定であればシステイン濃度とポーラログラフ電流値はよい直線関係を示す.システイン波の半波電位は-0.27V,シスチンはこの場合ほぼ-0.7Vに半波電位(水銀-飽和硫酸ソーダ対極)をもつことから両者の分離定量が可能である.分析例として,フェントン試薬によるシステインのシスチンへの酸化反応において,未反応のシステインと生成したシスチンを定量した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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