赤泥中の微量ガリウムのキレート滴定法
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概要
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アルミニウム,鉄など多量の金属元素の共存下における極微量ガリウムの定量は吸光法,ケイ光法が主として利用されているが,妨害元素を分離したのち,EDTAキレートをつくり,10<SUP>-4</SUP><I>M</I>硝酸ビスマスでキシレノールオレンジを指示薬として逆滴定することにより,精度よく定量が可能である.<BR>すなわち,7<I>M</I>塩酸酸性の試料溶液に三塩化チタンを加えてイソプロピルエーテルでガリウムを抽出分離し,溶媒を留去したのち残サを硝酸に溶かし,陰ペい剤を加える.水酸化ナトリウム溶液でpH2〜3とし,EDTAの一定過量を加えて煮沸後,硝酸でpH2に調整し,キシレノールオレンジを指示薬としてビスマス標準液で逆滴定する.<BR>本法により2〜30μgのガリウムが簡便,迅速に定量できる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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