二酸化窒素と四酸化窒素の平衡反応の赤外線吸収スペクトルによる研究
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概要
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赤外用気体セルを空気恒温そう中に入れて種々の温度に保ち,その中に二酸化窒素を種々の圧力に満たし,四酸化窒素との平衡のもとに赤外線吸収スペクトルを測定した.二酸化窒素の1617cm<SUP>-1</SUP>の吸収帯と四酸化窒素の1735cm<SUP>-1</SUP>または1255cm<SUP>-1</SUP>の吸収帯とをkcy bandに用い,その面積強度から各分子種の分圧を算出した.<I>K</I>=<I>P</I><SUP>2</SUP><SUB>NO<SUB>2</SUB></SUB>/<I>P</I><SUB>N<SUB>2</SUB>O<SUB>4</SUB></SUB>(<I>P</I><SUB>NO<SUB>2</SUB></SUB>,<I>P</I><SUB>N<SUB>2</SUB>O<SUB>4</SUB></SUB>はそれぞれ二酸化窒素と四酸化窒素との分圧)という式に従って,種々の温度での平衡定数を求めた.このようにして得られた平衡定数の値にはかなりのバラツキがみられたが,その温度変化から2NO<SUB>2</SUB>→N<SUB>2</SUB>O<SUB>4</SUB>反応のΔ<I>H</I>として約17.5kcal/molという値を得た.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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