速中性子放射化法によるアルミニウム中の酸素の定量
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概要
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速中性子放射化法によるアルミニウム,アルミニウム合金中の酸素定量法の検討を行なった.この報文では,分析に先だつ試料表面処理の問題,アルミニウムから核反応によって生成される<SUP>27</SUP>Mgおよび<SUP>26m</SUP>Alの放射能共存のもとで酸素から生成される<SUP>16</SUP>Nのγ線を選択的に測定するための条件の検討,試料自身による中性子線,β線,γ線の吸収とその補正方法などについて検討を行なった.試料には酸素を10〜0.0008%含むものを選んだが,0.1%,0.01%および0.001%の酸素濃度レベルにおけるバラツキはそれぞれ3%,5%および30%内外で,感度は500〜2000 counts/mg of oxygenであった.この方法を用いて,従来法との比較,高純度アルミ地金,普通地金,また従来困難視されていたアルミニウム-マグネシウム合金,SAP(sintered aluminum powder)中の酸化物の定量を効果的に行なうことができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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