カールフィシャー法による活性塩素を含む物質の水分定量
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概要
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カールフィシャー法による水分測定において,遊離塩素あるいは活性塩素はカールフィシャー試薬と水との反応生成物であるヨウ化水素を酸化してヨウ素を遊離する妨害を示す.この妨害を抑制するのに,遊離塩素あるいは活性塩素を含む物質をあらかじめピリジン-二酸化イオウのメタノール溶液で処理することにより,塩素が不活性化することを確かめた.<BR>遊離塩素約1%を含む四塩化炭素,1,2-ジクロルエタソおよび活性塩素を含むジクロルイソシアヌール酸カリウムを,ピリジン-二酸化イオウのメタノール溶液で処理してから滴定することにより,試料中の0.001〜0.1%の微量水分を正確に定量できた.またアリルスルホン酸塩化物も同じ方法で処理すれば容易に水分が測定できることを確かめた.
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