吸収管法によるケイ酸塩中のコバルト,ニッケル,鉛および銅の原子吸光分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
炎全体をバイコール管に収めた,いわゆる"吸収管法"とピロリジンジチオカルバミン酸錯体(M-PDC)をメチルイソブチルケトン(MIBK)で抽出する方法とを併用してケイ酸塩中のコバルト,ニッケル,鉛および銅の定量を試みた.<BR>使用分析線はそれぞれCo 2425Å, Ni 2320Å, Pb 2170ÅおよびCu 3248Åである.<BR>ガス圧,抽出率に及ぼすpHの影響および共存元素の影響などにつき,各元素に共通な最適条件を決定した.<BR>試料は硝酸とフッ化水素酸で分解し,8<I>N</I>塩酸溶液にしてイソプロピルエーテルで鉄を除いたのち,pH〜4でM-PDC錯体をMIBKで抽出し測定した.<BR>数種のNBS(National Bureau of Standards)標準試料または岩石試料による正確度および回収率は満足すべきものであり,実際試料についての分析値は他の方法による値とよく一致した.
著者
関連論文
- 生体試料中のモリブデンの分光分析法
- 吸収管法によるケイ酸塩中の微量鉛の原子吸光分析
- 吸収管法によるケイ酸塩中のコバルト,ニッケル,鉛および銅の原子吸光分析
- 原子吸光分析法によるケイ酸塩中のニッケルの定量