海水および脱炭酸海水中の全炭酸分析前処理装置の試作 : ガスクロマトグラフィーによる水中溶存物質の定量(第1報)
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概要
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蒸留法による海水淡水化プロセスにおける海水および脱炭酸海水中の全炭酸分析を目的として,ガスクロマトグラフィーによる方法を検討した.このため試料溶液採取,酸注入,二酸化炭素の抽出などの前処理操作を自動化した装置を試作し,ガスクロマトグラフと結合して使用した.前処理装置はタイマー,試料採取弁,電磁弁,抽出室,酸ポンプ,計量管,乾燥管などからなる.<BR>まず3.5%塩化ナトリウム溶液に炭酸ナトリウム溶液を添加し,全炭酸濃度を100ppmに調整して操作条件を検討した.次に実際試料について測定周期6分,試料溶液9.5m<I>l</I>の条件で測定し,感度および再現性のよい結果を得た.検出限界は0.5ppmであった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文