ガスクロマトグラフィーによる微量脂肪酸の定量法
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概要
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μg量の脂肪酸の分析法を検討した.C<SUB>8</SUB>〜C<SUB>18</SUB>の飽和脂肪酸は,PEGA(stabilized)をDiasolid M(60〜80メッシュ)に2.5%コーティングした長さ4,外径1/4のガラスカラムで,カラム温度を90℃から230℃まで7.5℃/minで昇温させることによって約22分で溶出した.昇温クロマトグラフ法による測定精度は,ピーク高さ法で相対標準偏差3%であった.脂肪酸はジアゾメタンのメチルアルコール-エチルエーテル(1:9v/v)飽和溶液を加えることにより,90%以上メチル化された.1 ppm以下の脂肪酸水溶液から,分液漏斗で硫酸酸性で脂肪酸をエーテル抽出し,90%以上の抽出率が得られた.このとき抽出に使用する硫酸,水,エーテル,乾燥剤としての無水硫酸ナトリウム中には相当不純物が含まれており,あらかじめ除去してから使用する必要があった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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