ガスクロマトグラフィーによる分析試剤中の不純物の分析と除去
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概要
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有機溶剤,無機試薬,濾紙,薬包紙および水に含まれる微量の不純物の同定および除去法をガスクロマトグラフィーで検討した.有機溶剤は濃縮,無水硫酸ナトリウム,濾紙,薬包紙および水は蒸留したエチルエーテルで抽出し,ジアゾメタンでメチル化後,polyethylene glycol adipateおよびfree fatty acid phaseの2本のカラムを用いてピークの同定を行なった.エチルエーテル,濾紙および無水硫酸ナトリウムにはかなり多くのピークが検出され,それらのピークのなかには脂肪酸のメチルエステルに相当するピークもあった.これらの不純物を除くには,エチルエーテルは蒸留,濾紙および無水硫酸ナトリウムは蒸留したエチルエーテルで3〜5回抽出すればよく,微量分析にじゅうぶん使用することができる.<BR>微量分析の際に使用する有機溶剤,無機試薬,水,濾紙および薬包紙中の不純物の除去を検討した.特にエチルエーテル,無水硫酸ナトリウムおよび濾紙にはかなりのピークが検出され,それらのピークのなかには脂肪酸のメチルエステルに相当するピークもあった.エーテルは常圧蒸留,無水硫酸ナトリウムおよび濾紙は蒸留エーテルで抽出すれば微量分析用にじゅうぶん使用できるまで,これらの不純物を除くことができる.ガスクロマトグラフィーによる分析はpolyethylene glycol adipateおよびfree fatty acid phaseの2本のカラムを用いてピークの確認を行なったが,2本のカラムで同定された脂肪酸をTable IVに示す(測定値は補正していない).
著者
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