けい光X線分析法による水銀法食塩電解マッド中の水銀の定量
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概要
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食塩の水銀法電解工業におけるマッド中の水銀を迅速に定量するため,けい光X線分析法の適用につき検討し良好な結果を得た.すなわち,試料に一定量のビスマスを添加して粉砕混合して水銀とビスマスのX線強度比を測定する内標準法を検討した.HgL<SUB>α1</SUB>線およびBiL<SUB>α1</SUB>線を分析線として選定し,モリブデン管球を使用した.振動ミルで15分間粉砕混合することにより,試料粒度は約80%(重量比)が200メッシュより微細になり,再現性のよいX線強度が得られた.内標準法の採用により共存元素の影響を低減でき,検量線は良好な直線関係を示した.水銀含有率0.06,0.22,0.78%の試料の分析で変動係数にして5.0,2.7,1.0%を得た.定量値は化学分析値とほぼ一致した.分析所要時間は試料調製時間を含めて約30分であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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